最近なぜか水道代が高い…と感じてはいませんか。
水道代の支払いは毎月の事ですから、少しでも安く抑えたいというのが正直なところですよね。
しかし原因がわからなければ対処の仕様もありません。
この記事では水道代が高い時に考えられる原因とその対処法を解説していきますので、ぜひ目を通してみてください。
目次
うちの水道代は高い？水道代の平均値を確認しよう
今の水道代は本当に高いのかどうか、全国の平均値と比較して確かめてみましょう。
2020年度の総務省調査「総世帯における1世帯あたり1ヵ月間の収入と支出」によると、上下水道料金の平均は月額4,181円です。
また世帯人数別の1ヵ月あたりの平均は下記の通りです。
| 世帯人数 | 1ヵ月あたりの水道代の平均 |
|---|---|
| 単身世帯 | 2,172円 |
| 2人世帯 | 4,255円 |
| 3人世帯 | 5,528円 |
| 4人世帯 | 6,298円 |
| 5人世帯 | 6,737円 |
| 6人世帯 | 8,836円 |
水道代が高いのはなぜ？考えられる6つの原因
水道代が高いと感じる時、考えらえる原因は主に下記の6つです。
- 水道料金が値上がりしている
- 水を使いすぎている
- メーターが故障している
- 親メーター方式を採用している
- 地域による水道料金の差が影響している
- 水漏れが起きている
水道料金が値上がりしている
自治体ごとに水道料金が値上がりすることがあり、気づかぬうちに請求金額が高くなっているケースがあります。
その理由は水道施設の整備員の人件費や、施設の老朽化に伴う整備用にあてられているから。
数カ月分の水道料金の明細を確認し、基本料金や従量料金が上がっている場合は、値上げされていると考えて良いでしょう。
水を使いすぎている
純粋に、普段より水の消費量が多かったから水道代が高くなったという可能性もありますね。
そういえば今月は洗車をしていたな、ビニールプールで子供を遊ばせたな、というように、普段とは違うイレギュラーな使い方をしてはいませんでしたか？
その月の水の使い方について、思い当たるものがないか一度思い返してみましょう。
メーターが故障している
水道の使用量を計測するメーターが故障していることで、高額の水道代を請求されてしまうケースがまれにあります。
メーターの点検や交換は行政が無料で行うので、自身で費用を負担する必要はありません。
まずは水道局に問い合わせをしてみましょう。
水道局では水漏れの調査もしてくれるため、原因がイマイチ特定できない場合には同時に相談しておきましょう。
親メーター方式を採用している
集合住宅では個人の水道使用量を測るのではなく、集合住宅全体の水道使用量を割って請求金額を決めていることもあります。
これを「親メーター方式」と言い、他の居住者の水道使用量次第では、実際の使った量以上の水道代を請求されることもあるのです。
最近マンションなどの集合住宅に引っ越したという方は、大家さんや管理会社に水道代の算出方法について確認してみてください。
地域による水道料金の差が影響している
水道料金はお住いの地域ごとに異なります。
同じ使用量だとしても、地域の違いで1,000円近く請求額に差が出るケースも。
最近引っ越しをして、それを機に水道代が高くなったという方は、地域により水道料金の違いに影響されている可能性があります。
水道局の公式サイトから、各地域の水道料金をチェックすることができますので、以前住んでいたエリアと比較して確かめてみましょう。
水漏れが起きている
使い方や環境は変わってないのに電気代が高くなったという場合は、水漏れが起きている可能性があります。
普段の使用量に加えて水漏れによって流れ出ている水代も加わってしまっている状況かもしれません。
特に原因が配管にある場合は、水漏れの量が多い傾向にあり水道代が倍近く跳ね上がることもありますよ。
水漏れで水道代が高くなっているかの確認方法
水漏れしているかを確認したい時は水道メーターを確認してみましょう。
水道メーターは戸建てなら駐車場や庭、集合住宅なら玄関近くの、ガス栓や水道の元栓をしまってある扉の中にあることが多いです。
手順としてはまず、家の中の蛇口を全て閉めます。
その後メーターを確認し、水道メーターの方ではなく風車のように回転して動く「パイロット」という部分が動いていれば、水漏れしている可能性が高いです。
パイロットは水の使用に連動して回転する仕組みになっていますので、蛇口を全て閉めていれば通常は動かないはずなのですね。
水漏れの量が少ない場合はパイロットの動きが分かりにくいこともありますので、しばらく見てから判断しましょう。
水漏れが起きた際の影響と対処法
水道代が明らかに高くなったという場合、水漏れが原因となっているケースが多いです。
もし水漏れが起きしまっている時、考えられる影響とその対処法について解説していきます。
カビや腐食の原因になる
水漏れ箇所は湿度が高まるため、その周囲にカビを発生させやすいです。
また付近の素材を腐食させる原因にもなり、異臭が出ることも。
放置期間が長くなると健康被害が出る可能性も高まり、修繕費もどんどん高額になってしまいます。
階下に被害が出ると賠償のリスクも
集合住宅に住んでいて自分が2階以上のお部屋に住んでいる場合、水漏れが発生しているなら階下にまで被害が及ぶ可能性は高いです。
共用部の水漏れによる被害なら基本的に責任は問われませんが、自室の水漏れが原因で階下に被害が出た場合は賠償を求められることもあるため注意が必要です。
水漏れが疑われる場合は早めに点検依頼を
水漏れが疑われる場合は早めに点検を、水漏れを発見した場合は早めに修繕依頼を出すようにしましょう。
放置期間が長いほど設備の傷みが進んだり、健康被害が出たりするリスクも高まります。
何より高い水道代を払い続ける期間が長くなってしまいますからね。
被害が広がる前の早めの行動が大切になりますよ。
減免制度を活用しよう
地域ごとに漏水時の減免制度が設けられており、早期修繕が減免を受ける条件となっていることがほとんどです。
減免制度とは水漏れしていた期間の水道代を減額してくれる制度の事ですね。
地域によって違いますが、例えば4ヵ月以内の修繕と早期の申請という条件を満たさなければ減免の対象にならないことも。
そのため、仮に水道代が上がった原因がはっきりしなくても、早めに業者に確認してもらうことをおすすめします。
水道代が高い原因が分からない時は水道局へ問い合わせを
水道代が高くなった時に考えられる原因と、その対処法について紹介しました。
水道代が上がる理由はいくつか考えられますが、緊急性が高いのは水漏れが発生しているケースです。
もし一通り確認して原因がはっきりしない時も、様子を見ずにまずは水道局に問い合わせてみましょう。
水漏れだけでなく、水道メーターに異常がないか等も点検してくれますよ。
また集合住宅や賃貸の場合は、管理会社に相談してみるのも良いですね。
予想される原因に応じて適切な対処ができるよう、今回紹介した内容をぜひ活用していただきたいと思います。
